特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
GREET [Development and validation of the guideline for reporting evidence-based practice educational interventions and teaching(GREET)]—根拠に基づく実践の教育的介入と教育の報告ガイドライン(GREET)
友滝 愛
1
,
加藤 尚子
2
,
柏原 康佑
3
,
木戸 芳史
4
,
本田 順子
5,6
,
深堀 浩樹
7
1国立看護大学校看護学部人間科学情報学
2Department of Health, Medicine and Caring Sciences, Division of Nursing Science, Linköping University
3東京大学医学部附属病院臨床研究推進センター研究者主導試験推進部門データサイエンス室
4浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座精神看護学領域
5兵庫県立大学看護学部生涯広域健康看護講座小児看護学
6神戸大学大学院経営学研究科専門職大学院(MBA)
7慶應義塾大学看護医療学部老年看護学分野
pp.152-153
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201752
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概要
根拠に基づく実践(Evidence-based practice:EBP)の重要性は広く知られているものの,効果的なEBPの教育的介入はまだ明らかになっていない。EBPの教育的介入の効果を検証するためには,教育的介入の種類や量を規定する必要があるが,多くの先行研究ではこれらの記載が十分ではない(Phillips et al., 2014)。そこで,EBPの教育的介入の研究報告の質改善を目的として開発されたのが,the guideline for reporting evidence-based practice educational interventions and teaching(GREET)(Phillips et al., 2016)である。
GREETはPhillips博士らによって開発され,2016年にチェックリスト,および,その論説(E&E)が発表された。GREETの対象は,EBPの5つの手順(臨床疑問の提起,情報の入手,情報の吟味,適用,評価)のモデルに基づき,「知識またはスキルの学習を促すことを目的としたあらゆる学習活動」の教育的介入(Tilson et al., 2011)である。
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