特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
STARE-HI [STARE-HI - Statement on reporting of evaluation studies in Health Informatics]—健康情報学における評価研究の報告に関する声明
米倉 佑貴
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.154-155
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201753
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概要
情報システムは,医療機関における効率的かつ安全な医療の提供やさまざまな組織によって提供される保健サービスにとって,欠かせないものとなっている。情報システムの導入はある種の介入とみなすことができ,他の種類の介入と同様に,その導入による利益と不利益が存在する。一般に,情報システムの導入には膨大な費用と労力がかかるため,導入を検討する際はそのシステムの利益と不利益を十分に検討できるような情報が提供されている必要がある。STARE-HIは,そうした要請に応えるために開発された情報システムの評価に関する報告ガイドラインである。
STARE-HIはJan Talmonを中心とする編集チームにより開発され,2009年に発表された(Talmon et al., 2009)。その後,2013年に詳細と解説(E&E)が発表された(Brender et al., 2013)。また,紙面が限られる学会発表の抄録に適用することを念頭に置き,項目のうち優先度が高いものを抽出する試みも行なわれている(de Keizer et al., 2012)。
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