特集 看護研究における報告ガイドライン2
看護研究で念頭に置いておきたい報告ガイドライン30
TIDieR [Better reporting of interventions: template for intervention description and replication(TIDieR) checklist and guide]—改善された介入の報告:介入の記述と再現のためのテンプレート(TIDieR)チェックリストとガイド
山川 みやえ
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科
2公益財団法人浅香山病院
pp.112-113
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201734
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概要
根拠に基づく実践(Evidence-based practice:EBP)を実現するには,検証された効果的な介入の方法を再現することが重要である。すでにCONSORT(2010)やSPIRIT(2013)という介入研究やそのプロトコールの報告ガイドラインがあり,それらによる介入研究が多数発表されている。しかしながら,既存の介入研究では,介入内容が詳細に記述されていないので,1つの研究成果を他の実践場面では使えないという問題がある。そこで,レポートの介入内容の記述を改善する目的で,TIDieRが作成された(Hoffmann et al, 2014)。TIDieRによって,最終的に,介入の再現可能性が高まることが期待されている。この報告ガイドラインでは,TIDieRチェックリストのコンセンサスを開発および取得するために使用される方法について説明し,各項目について,説明,詳細内容(E&E),および優れたレポートの例を示している。
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