増刊号特集 臨床実践を研究につなげる
1 「ケアの意味を見つめる事例研究」に臨床の現場で取り組む
事例研究の実際
安静指示のある脊椎疾患患者に提供された「あうんの呼吸」による看護—安静保持が難しい患者の事例から
花田 美里
1
,
赤井畑 明里
2
,
長尾 祥子
1
,
廣山 奈津子
3
,
瀬戸 菜月
4
,
深堀 浩樹
5
1国家公務員共済組合連合会九段坂病院看護部
2前国家公務員共済組合連合会九段坂病院看護部
3東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
4東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程
5慶應義塾大学看護医療学部
pp.254-263
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201640
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緒言
脊椎・脊髄疾患の患者が多い当院では,頸椎後彎や椎体骨折などの疾患で数週間の安静治療を行なう患者が多くいる。今回,頸椎後彎で安静および頸部伸展治療を行なう患者が,最初は安静を守れていなかったが,看護師が関わっていくなかで治療に臨むことができるようになった事例があった。この事例から,看護師の関わりで何が患者の治療に対する姿勢に影響したのか,看護実践の内容を明らかにすることを目的として研究に取り組んだ。
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