特集 アジアの大学を知る 日本の看護研究力を高める
各大学の視察報告4
香港中文大学The Chinese University of Hong Kong
春名 めぐみ
1
,
成瀬 昂
2
,
上別府 圭子
3,4,5
1東京大学大学院医学研究科健康科学・看護学専攻母性看護学/助産学分野
2東京大学大学院医学研究科健康科学・看護学専攻地域看護学分野
3東京大学大学院医学研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
4東京大学大学院医学研究科健康科学・看護学専攻
5東京大学大学院医学研究科健康科学・看護学専攻家族看護学分野
pp.650-657
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201580
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【Key Point】
・看護学科(CUHK Nethersole School of Nursing)は,1991年に医学部内の一分野(department)として位置づけられ,学士教育が設置されたことに始まり,1992年に修士課程を開始,1996年に博士課程を開始している。
・看護研究・基礎科学実験室(Nursing Research and Basic Science Laboratory)が設置され,実験室環境も整えられている。
・2018年でのQSランキングは香港で1位,アジアで3位,世界で29位となっている。
・優秀な教員を集めることを重視しており,そのことは学生が自身の看護の夢を追求することを助け,地域と未来に向けた看護リーダーを育成することにもつながっている。
・Impact Factor(IF)が高い雑誌に掲載される論文を産出している背景には,肥満や糖尿病,腎疾患等の生活習慣病に焦点を当てた研究など,ニーズが高いトピックで,エビデンスレベルの高い手法を用いた研究を,国際共同研究として行なっていることがある。
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