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はじめに
ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania;以下,UPenn)は,ペンシルベニア州フィラデルフィアに位置する総合大学である。1740年に開学し,看護学部をはじめとする12の学部があり,教員数は4600名以上,学生数は学部,大学院それぞれ1万人を超えている(UPennホームページ,http://www.upenn.edu/)。
School of Nursing(看護学部)は1886年に開学し,教員(faculty)63名のほか,教育を主に担当する講師(lecturer)が33名,学生数は約1300名である。U.S. News & World Reportのランキングで看護学部として2位(2017年),大学院が1位(2016年),またQS World Universityのランキングでは1位(2016年)を獲得している。学部卒業生のほとんどが修士号を獲得するために進学する,大学院教育や研究を中心とした大学である(UPenn School of Nursingホームページ,http://www.nursing.upenn.edu/)。
古びた美しさのあるキャンパスに,看護学部の名前が大きく打たれた建物がそびえていた(写真1)。ちょうど上述のU.S. News & World Reportの大学院ランキングが出たばかりで,1位であることを誇る飾り付けが,学外,学内のいたるところに掲示されていた(写真2)。
訪問した際には,Global Health AffairsのAssistant DeanであるNancy Biller氏,行動学研究センター長Barbara Riegel氏,健康と公正研究センター長Janet Deatrick氏,老年看護学教授Sarah Kagan氏(写真3),Robert Wood Johnson Foundationの寄付による准教授Matt McHugh氏,研究イノベーション担当Associate DeanのTerry Richmond氏にお話を伺うことができた。
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