特集 アジアの大学を知る 日本の看護研究力を高める
各大学からの視察報告3
香港理工大学Hong Kong Polytechnic University
五十嵐 歩
1
,
大江 真琴
2
,
山本 則子
1,2
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻高齢者在宅長期ケア看護学/緩和ケア学分野
2東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
pp.641-649
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201579
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【Key Point】
・看護学部は健康・社会科学研究科の中に位置する。
・看護学部の組織は,潤沢な教員数が確保されており,Academic trackとTeaching trackを分けて教育と研究を専門化している。
・質の高い研究が実施されている背景の1つには,クリニックを有していることが挙げられる。このことは臨床データの蓄積を可能としているとともに,資金源にもなっている。
・以上の背景から,高いImpact Factor(IF)が付与された雑誌に掲載されやすいレビュー論文の執筆とともに,がんなどのニーズの高い分野をターゲットの1つとし,国際共同研究,ランダム化比較試験などエビデンスレベルの高い研究を遂行することで,質の高い研究の実施を可能にしている。
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