特別記事
国際共同研究の醍醐味と課題─アジアにおける高齢者施設の認知症高齢者の行動心理症状に関する研究から
牧本 清子
1
1甲南女子大学看護リハビリテーション学部
pp.254-261
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201515
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近年,看護分野でも国際共同研究が奨励されているが,科学研究費などを得て国際比較調査を行なうなどの場合,予想外の出来事も少なからず発生する。ここでは,科学研究費B(JP26305018)の助成を受けて,韓国,中国,台湾,タイの4大学と国内の3大学で,長期ケア施設に暮らす,認知機能が低下した高齢者におけるBPSD(行動・心理症状)の比較調査を行なった研究(EPISODIC study)での体験を紹介する註1。この研究においては,国際共同研究をするためのネットワーク形成,共同研究者の選び方,尺度の問題や予想外の予算などの課題があった。
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