特集 看護学において若手研究者をどう育てるか?(I)
アジアにおける若手研究者育成の方略
牧本 清子
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
キーワード:
アジア
,
教育産業政策
,
教員評価
,
教育国際化
,
医療の国際化
Keyword:
アジア
,
教育産業政策
,
教員評価
,
教育国際化
,
医療の国際化
pp.15-22
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100866
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はじめに
筆者はここ数年間,オーストラリアのアデレード大学の研究機関であるThe Joanna Briggs Institute(JBI)註1の連携センターの活動を通じて,アジアの看護研究者と交流を深めるようになった。近年,台湾や韓国などのアジアの研究者の英語論文が看護系国際誌に採択される件数が著しく増加している。そこで,アジア諸国における研究者育成の方略についてのデータ収集をしようと試みた。しかし,各国とも看護界自体の研究者育成の方略よりも,国の医療や教育に対する政策の影響が大きいことがわかってきた。
本稿では,韓国,タイ,中国,シンガポール,台湾の高等教育と医療の政策を振り返り,日本の課題を検討する。
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