特集 NP教育の成果を探る─自律したHealth Care Providerをめざして
〈NPのアウトカムとエビデンス〉
①一般病院のケース
プライマリケア領域における周手術期アウトカム,患者満足度,看護師からの評価─診療看護師(NP)を導入して5年目の事例
塩月 成則
1
,
藤内 美保
2
,
藤本 響子
3
,
甲斐 かつ子
4
,
宮内 信治
2
,
小野 剛志
5,6,7
,
小寺 隆元
4
1社会医療法人小寺会佐伯中央病院NP診療部
2大分県立看護科学大学
3東海大学医学部付属病院
4社会医療法人小寺会佐伯中央病院
5社会医療法人小寺会佐伯中央病院緩和ケア科
6社会医療法人小寺会佐伯中央病院麻酔科
7社会医療法人小寺会佐伯中央病院総合診療科
キーワード:
診療看護師
,
NP
,
麻酔導入時間
,
患者満足度
,
看護師からの評価
Keyword:
診療看護師
,
NP
,
麻酔導入時間
,
患者満足度
,
看護師からの評価
pp.420-425
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201151
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はじめに
診療看護師(Nurse Practitioner;以下,NP)の本来の役割と存在価値は,医師不足を補うことではなく,総合医的視点,看護学的視点で全人的に対象を捉え,高い水準での臨床推論のもと,特定行為を含めた医療の展開を,連携を高めたチームとして一丸となって行なっていくことである。しかし,現実問題として,医師不足を中心とした医療資源,マンパワーの地域偏在,診療科偏在は,特に地域医療において非常に大きな問題となっている。
佐伯中央病院(以下,当院)のような大分県南部の医療僻地に位置している総合病院(へき地医療拠点病院,2次告示病院,複数の僻地診療所を有する社会医療法人)でのNPの役割は,地域特性に合った意義あるものと考えられる。本稿では,当院でのNP活動の一部を報告する。
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