特集 NP教育の成果を探る─自律したHealth Care Providerをめざして
扉
草間 朋子
1,2,3
,
村嶋 幸代
3,4
1東京医療保健大学
2東京医療保健大学大学院看護学研究科
3日本NP教育大学院協議会
4大分県立看護科学大学
pp.408-409
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201149
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大学院修士課程での診療看護師(NP)の養成教育がスタートして7年が経過した。昨年は,保健師助産師看護師法が改正され,70年ぶりに看護師の業務拡大が実現し,日本においても実効的な「チーム医療」「スキルミックス」がようやくスタート台に立った。効果的なチーム医療は,専門識者がそれぞれの専門的なスキルを発揮し,パートナーシップのもとで,患者のQOL向上に寄与することである。大学院修士課程で養成された診療看護師(NP)は,チーム医療のキーパーソンであると同時に,ゲートキーパーでもある。患者たちの「症状マネジメント」を効果的にタイムリーに実践していく診療看護師(NP)にとっては,保健師助産師看護師法の改正により,ようやく「初めの一歩」を踏み出すことができた。
NPに関して長い歴史をもつアメリカでは,NPは,Health Care Providerとして医師とともに重要な役割を果たしており,オバマケア導入以降,NPの必要性・重要性がより一層評価され,活動が活発化している。
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