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看護における手—看護婦の手はどのようにイメージされているか
倉原 よしみ
1
1大分医科大学病院
pp.110-115
発行日 1983年4月15日
Published Date 1983/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200747
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はじめに
日頃,私たちは手を意識的に,無意識的によく使っている。「看護婦の手は,患者に向けて動くときに,その存在は確かなものとなる。だが,日頃,看護に携わっている者にとって,その手はあまりに密着しすぎていて,それだけを取り出して見つめたり,考えたりすることは難しい。‥‥手の働きを客観視することは難しい」と石沢1)は言っている。
しかし,私は敢えて,この研究で,看護婦の手をクローズアップした。なぜなら,体験学習の合宿で,部屋を暗くして,目を閉じ,音楽に合わせて歩いている状況で,私自身,手と手が触れ合ったとき,相手のガッシリと安定した手で握手されて,安心した経験がある。
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