NURSING EYE
看護婦の<手>と<目>
西浦 キヌエ
1
1厚生省病院管理研究所研修部
pp.267-269
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907677
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人口構造の高齢化や疾病構造の変化に伴い,看護のあり方も変革を求められてきている.看護の対象となる人は,多くの場合,病院に入院中の方たち(患者)であるが,その家族のことを患者と共に看護の対象にすることを忘れてはならない.
保助看法には,‘看護婦とは,厚生大臣の免許を受けて傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助をなすことを業とする女子をいう’とある.診療の補助は医師によっても実施可能であるが,療養上の世話は,看護婦の第一義的責任のもとに実施すべき事柄であることは,極めて当然のことである.いいかえると,看護婦は患者(とその家族)が安心して入院生活を送ることができるように,常に配慮しながら,チームワークによって業務を遂行しなければならないのである.
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