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焦点 患者の精神生活にどこまでかかわるか・5
海外論文
病院における終末期患者及び死亡患者の配偶者のニード
Needs of the Grieving Spouse in a Hospital Setting
Sandra Oliver Hampe
1
,
中西 睦子
2
,
浅岡 明子
2
1Iowa大学看護学部
2神奈川県立衛生短期大学
pp.386-397
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200529
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終末期患者及び死亡患者の配偶者が,自分自身のニードに気づいているかどうか,また配偶者自身が看護婦から援助されたと考えているかどうかを明らかにするため,終末期患者の配偶者27名に面接を行った。のちに18名の患者が死亡したが,そのうち14名の配偶者については,患者が死亡したのちに再び面接を実施した。資料の収集は,半構成的な面接を録音する方法によったが,1例だけは,2回目の面接を手紙によって行った。その結果,配偶者のもつ八つのニードが明らかにされた。この研究では,配偶者の25名が八つのニードのすべてに気づいており,七つのニードに気づいていた者,五つのニードに気づいていた者がそれぞれ1名いた。だがこのことは,それらのニードが実際に満たされたことを意味しているわけではない。配偶者は,看護婦が死期に臨んだ患者の助けになったと信じてはいたが,看護婦についてはその第1の責任が患者に対するものとみており,この際家族を助けるには忙しすぎると感じていた。配偶者のニードや心配事は,患者の死亡後も変わらなかった。2回目の面接で確かめられたニードのうち,その87%は最初の面接で確認されたものだった。
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