特集2 看護面接の追究(2)
神奈川県保健指導技術講座より
患者のニードと看護のニードとの接近
浜 利子
1
1神奈川県厚木保健所
pp.30-44
発行日 1972年9月10日
Published Date 1972/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205137
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はじめに
保健婦の行なう看護は,地域に在住する個人や家族に対し健康問題の解決を目標に,専門看護職としてのあらゆる知識・技術を駆使していく活動である。今回の検討の課題であるニードを的確に把握することは,よい看護を行なううえでの基本的条件である。看護効果は,患者のニード,看護のニード,それら双方のニードが一致して,はじめて効果が現われてくる(看護ニードとは,バーモスクによれば,患者の病気やリハビリテーションに関連する患者のニードとして,看護婦が認めるニードをさし,看護婦が患者のもっていると考えるニード,看護婦が何かすることができるはずのニードをさしていう。看護面接の理論 p. 96)。的確なニードの把握とニードの接近および一致点を早く見いだすため,双方のニードの分析から問題点を抽出し,看護計画を検討,樹立,継続訪問を行なう一連の技術を学習することが,この研修の目的であった。
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