焦点 患者の精神生活にどこまでかかわるか・3
研究
栄養法選択に関与する母親および子どもの要因の検討
小澤 道子
1
,
上田 礼子
1
1東京大学医学部保健学科母子保健
pp.102-108
発行日 1977年4月15日
Published Date 1977/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200480
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I.はじめに
乳幼児の健康診査は,単に疾病の早期発見や治療だけでなく,健康の保持および増進をはかることも日標としている。それゆえに,子どもの健康とそれに関与する諸要因を多角的に究明1),2)し,このような健康診査の目標を達成させることが,子どもの保健活動に携わるものに与えられた大きな課題であるといえよう。
ところで,乳児初期の栄養に関しては,母乳栄養が望ましいということを,すでに多くの研究者が指摘してきている。そして,乳児初期の授乳という行動は,子どもの愛着行動の発達という観点から,母子の相互作用にとって重要な場面である3)ことも指摘されている。
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