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シンポジウム 看護における諸問題の調査へのアプローチと看護科学の開発
問題の概念化および研究のためのシステム理論によるアプローチの有効性
Usefulness of A Systems Approach for Problem Conceptualization and Investigation
Lillian M. Pierce
1
1キャピタル大学看護学部
pp.50-55
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200331
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エンジニアで物理学者でありマサチューセッツ工科大学の名誉総長であるJames Strattonは"原子は存在している。それはいつでも存在していたので当然の成行として人がそれを発見したのである"と述べた。システムについてもこれとほぼ同じことがいえるだろう。システムは存在する。ずっと存在していたので必然的に人がシステムを"発見"したのである。WhiteとTauberは(1969年)"システムの考えかたは普通の文化のなかに深く根ざしているものであり,何世紀,何千年もの昔から近代科学や技術に先んじて存在していたことは明らかである"と述べている。von Bertalanffy(1969)は,一般システム理論の考えを発展させてきた指導者として認められているが,彼はシステムの概念を跡づけて15世紀なかごろにさかのぼっている。しかし,システムの概念と方法が役に立つものであることが一般に認められるようになったのは,1950年代のなかごろからのことにすぎない。
WhiteとTauberは"システムに関する科学Science of Systemが何よりもまず部分よりは全体を扱うという考えかたを持ってその概念や方法を整えながら次第に実際にその存在が認められるようになってきた"ことについて述べている。
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