焦点 看護における調査研究
―その2―実務の中での調査研究—実例のプロセスを追って
平山 朝子
1
1国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.9-16
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200219
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調査研究の実例を示しながら調査方法と結果の解析についての留意点を述べるのが本稿の主旨であるが,実務の改善に有益であるということを重視して考えてみたいと思う。と言うのは次に述べる理由からである。すなわち看護の領域においては調査研究を専門の仕事としている人も少なく,またそのようなことを専門に行なう体制もできていない。このような条件のもとでは,実務をになっている者が日常の仕事の中で,実務改善をめざして取り組む調査研究はきわめて重要であると考えるし,意義深いものに高めたいと望むからである。
筆者は国立病院外来で,医学的な諸検査と治療を目的として来院した高血圧症患者を対象として,療養生活指導の仕事をしてきているので,その仕事の中で取り組んだいくつかの調査例を紹介して本稿の目的を達したいと思う。
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