特集 みてきた看護教育—台湾/フィンランド/韓国
論稿
韓国 強調される実務の修得
平山 朝子
1
1国立公衆衛生院
pp.17-21
発行日 1969年11月1日
Published Date 1969/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908916
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はじめに
私の勤務している国立公衆衛生院では,近隣各国,ことに中華民国や韓国から来日した公衆衛生技術者の教育を行なっています。そのようなことから,1969年2月から3月にかけて,WHOのFellowshipによって韓国・台湾・香港・沖繩を訪ね,看護教育についての勉強をする機会を与えられました。
東京—ソウル間は1時間45分で飛べるというのに,私たちの韓国についての情報はとても乏しいようです。ソウル市には新しいビルディング,郊外には分譲地の造成もみられますし,街には人々の密集したところがみかけられますが,一歩地方へ行けば,頭上に荷物をのせた農民,牛や犂をひく人,区画整理されていない曲りくねったあぜ道のある田んぼなどが目につく,のんびりとした田園風景ばかりです。
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