特集 臨床看護師が取り組む研究モデルの探究
扉
坂下 玲子
1
1兵庫県立大学看護学部
pp.626-627
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100714
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看護実践の質向上のために,研究は不可欠である。アブデラとレイバン(Abdellah & Levine, 1965)も,看護を実践する者は皆,研究を意識し,研究に参加すべきであると述べている。現在,わが国のほとんどの中・大規模病院の臨床看護師らは,看護研究に取り組んでいる。それが,先人が夢みたように看護ケアの質の向上に寄与しているかといえば,事はそう簡単ではない。
大学教員は,臨床の看護研究の講評を依頼されることが多い。しかし,研究実施者および院内指導者が研究に関する教育を十分に受けていないこと,したがって研究の手順が適切に踏まれていないこと,研究実施のための時間や文献検索等の環境が十分整理されていないことなど,知の創造を目的とした本来の研究がなされるには不可能に近い状況が,そこにある。
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