増大号特集 グループワークを「本物」にしよう!
扉
pp.695
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200277
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一方的に話す形式ばかりで,グループワークを授業に取り入れたことがないという教員は,今ではもうほとんどいないのではないでしょうか。自身が情報を整理し,発言し,傾聴し,情報共有し,発表するということがトータルで学べるグループワークは,看護教育に限らず,さまざまな場で活用されています。が,思い出してください。あなたが行っているグループワーク法は,どこで学んだものですか? グループづくりから全体のコーディネート,フリーライダーを生まないケア,ワークが流れないときの対応,それらをひと通り学んだ経験のある方は,案外少ないように思います。単に自分が学生時代にしてきたことの延長で行っている,という場合もあるかもしれません。しかし,それではせっかくの手法も十分効果を上げることができないでしょう。
今回の特集では,ただ,「グループで話し合わせる」だけのグループワークの問題点を明らかにしたうえで,いかにすれば,「本物」のグループワークとなり,学びとして効果を上げられるかを示します。そもそも,議論自体も高校までの基礎教育で明確に学んできていないことから考えると,実はグループワークは学生たちにとって負担になっているかもしれません。まず話し合いを「本物」にしてから,グループワークも「本物」にしていってください。
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