本特集の構成について

　特集扉でも触れたように，筆者ら研究グループは，臨床の看護職が取り組む看護研究をより意義あるものとするため，また，臨床に適した研究モデルを探究し創造していくことを目的に，日本学術振興会の研究助成を受けて，「看護学の発展に寄与する臨床実践者が取り組む研究モデルの創造」と題するテーマで研究を行なった。

　まず，研究のプロセスを表に示す。本特集では，各プロセスにおいて調査を担当した研究者が，結果について主に執筆している。さらに本特集はこのプロセスの他に，米国における現状と，研究モデルの提案という新たなテーマを追加して構成されているので，これについても表中に示した。