特集 質的研究を学び合う JRC─NQRの実践
質的研究におけるインタビューの捉えと実践
深谷 基裕
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1愛知県厚生農業協同組合連合会安城更正病院小児医療センター
キーワード:
質的研究
,
インタビュー法
,
アクティヴ・インタビュー
Keyword:
質的研究
,
インタビュー法
,
アクティヴ・インタビュー
pp.232-237
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100649
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はじめに
質的研究論文作成の中では,研究目的の設定,研究計画,データ収集,データ分析と解釈等が重要である。しかし,記述された論文の中で,データ収集方法に関しては半構造化インタビューを行なったなど一行程度の記述のみで,その詳細はほとんど記述されていないことが多い。分厚い記述,リッチなデータが求められる質的研究の中で,インタビューはどのように捉えられ,実践されてきたのだろうか。
本稿では,筆者が大学院修士課程,博士後期課程で,気管支喘息をもつ学童期,思春期の子どもを対象に質的研究に取り組んだ際に,研究目的に沿ったインタビューデータが得られず,インタビューに関してとまどった経験から省察し,JRC─NQRで発表した質的研究におけるインタビューの捉えと筆者のインタビュー実践について述べる。
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