特集 質的研究を学び合う JRC─NQRの実践
エスノグラフィー―理論的パースペクティブの変遷と看護研究における可能性
阿部 利恵
1
1日本赤十字看護大学大学院看護学研究科博士後期課程
キーワード:
エスノグラフィー
,
理論的パースペクティブ
,
ナラティヴ・エスノグラフィー
Keyword:
エスノグラフィー
,
理論的パースペクティブ
,
ナラティヴ・エスノグラフィー
pp.238-242
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100650
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
質的研究は,フィールドワークに基づく文化人類学や社会学のエスノグラフィーの伝統に根ざして発展してきたが,その領域は学際的であり,時代背景や学問領域によって基盤とする哲学や理論は異なる。これまでJRC─NQRでは,この質的研究における哲学的基盤,すなわち理論的パースペクティブについてさまざまな視点から議論を重ねてきた。そこで本稿では,質的研究の源泉とも言えるエスノグラフィーに焦点を当て,理論的パースペクティブの変遷を概観しながら,今後の看護研究におけるエスノグラフィーの可能性に触れたい。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.