焦点 質的研究方法を用いた看護学の学位論文評価基準の作成―大学院博士課程における質的研究方法の教育
カナダD大学大学院でのインタビューから得た質的研究評価に関する示唆
グレッグ 美鈴
1
1神戸市看護大学
キーワード:
質的研究
,
博士論文
,
評価基準
,
半構造化インタビュー
Keyword:
質的研究
,
博士論文
,
評価基準
,
半構造化インタビュー
pp.329-334
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100381
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インタビュー調査の概要
質的研究方法を用いた看護学学位論文の評価基準の作成にあたり,米国とカナダの大学院で質的研究方法を用いて看護学の博士論文の審査を行なっている教員にインタビューを行なった。このインタビューの目的は,博士論文の具体的な審査のプロセスおよび評価の実際を把握し,その内容を評価基準の作成に活用することであった。まず,質的研究方法を用いた看護学の博士論文が多く出されていると思われる欧米の大学院を,研究メンバーでリストアップした。その結果,17の大学院が調査候補にあげられた。その後,データベースから博士論文要旨を調べ,質的研究方法を用いた看護学の博士論文が実際に出されていることを確認し,米国5大学院,カナダ2大学院でインタビューを行なうことに決定した。それぞれの大学院には調査担当者が連絡をとり,表1に示すインタビューガイドを用いて,約60分間,半構造化インタビューを行なった。
本稿では,カナダのD大学大学院で行なったインタビューの実際とそこから得られた示唆について述べることとする。
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