焦点 研究方法論セミナー
質的研究方法ワークショップ―グラウンデッド・セオリー・アプローチを学ぶ
戈木クレイグヒル 滋子
1
,
山本 美智代
1
,
松林 由恵
1
,
畑中 めぐみ
1
,
小野 美也子
1
,
水町 清美
1
1首都大学東京健康福祉学部
pp.573-606
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100165
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グラウンデッド・セオリー・アプローチの学び方
限られた時間ではありますが,意義のあるグループワークにしたいと思って,時間割を考えてみました。最初の1時間半は私が講義をさせていただいてアウトラインをお話しさせていただきます。その後10分ほど休憩をとりまして1回目のグループワークに入ります。その後30分間講義をやりまして,2回目のグループワークをしていただき,最後にまとめの講義と質疑応答というふうに,進めていきたいと思っております。グループワークには,いつも一緒にゼミを運営してくれている2人の同僚と大学院生が参加させていただきます。
私どもはゼミを中心とした教育を重視しておりますが,それに連動する形で,質的研究の方法をマスターするには3つのことが大切だと思っています。1つ目には本を読むことです。いろいろな本がございますが,グラウンデッド・セオリー・アプローチに関しては,“Basics of Qualitative Research”がありまして,翻訳(『質的研究の基礎第2版』,医学書院)も出ています。もう少し具体的に分析方法を書いたものとしては,私どもが書かせていただいた本もあります註1。ほかにもたくさん本が出ているかと思います。本からいろいろな知識を吸収していただくことと,わからなくなった時に本に戻って確認していただくことはとても重要だと思います。
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