焦点 研究方法論セミナー
量的研究―調査の精度を高める
西田 真寿美
1
1岡山大学医学部保健学科
pp.555-572
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100164
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調査研究の経験から
私は,現在,老年看護と老年社会学の2つの領域を専門にしております。私の最初の研究に関しては,数量的な社会調査から入りまして,今は看護の質的な調査にも魅力を感じております。両方できるようになればいいなというのが私の希望ですが,少なくとも数量調査をベーシックなものとして行なっていって,そのなかで,質的なものも組み込んでいく必要もあると思っております。日ごろ私がやっております調査のなかから実例も交えて主に初歩的なことをご紹介させていただきます。
どこに本日のお話の焦点を置いたらいいか悩んでいましたが,4つほど考えております。調査の基本的な考え方,進め方は,皆さま方ほとんどご存じの方ばかりのようですので,とりあえず触れていきつつ,ここのところだけはもっと押さえておきたいと思っていることを含めてお話しします。
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