特集 今を読み解くキーワード集
(I)質的研究
グラウンデッドセオリー
大川 貴子
1
1福島県立医科大学看護学部
pp.1092-1093
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902349
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定義・語義
グラウンデッドセオリー(Grounded Theory)とは,1960年代に米国の社会学者であるグレイザー(Glaser, B. G.)とストラウス(Strauss, A. L.)によって開発された質的研究方法の1つである。この研究方法は,データに密着した分析から,帰納的に理論を構築することを特徴とする。この研究方法によって構築された理論をグラウンデッドセオリーと呼び,研究方法を指す場合にはグラウンデッドセオリー・アプローチという名称を用いる場合もある。
グラウンデッド(Grounded)という言葉は“根ざしだという意味であり,ここでは”データに根ざした“”データに根拠をもった"ということを意味している。また,ここでいう理論とは,概念と概念との関係を明らかにし,何が起こっているのかを説明するものをいう。
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