焦点 クリティカルケア看護領域における研究の動向と課題
クリティカルケア看護領域における海外文献の動向
黒田 裕子
1,2
1北里大学看護学部
2北里大学大学院看護学研究科クリティカルケア看護学
キーワード:
クリティカルケア看護学
,
文献レビュー
,
海外文献
,
クリティカルケア看護師の臨床的意思決定
,
クリティカルケア領域の医師-看護師関係
Keyword:
クリティカルケア看護学
,
文献レビュー
,
海外文献
,
クリティカルケア看護師の臨床的意思決定
,
クリティカルケア領域の医師-看護師関係
pp.103-119
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100050
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はじめに
クリティカルケア看護領域の発展は,わが国においては日本救急看護学会,日本集中治療医学会看護部会の貢献によるところが大きい。両者は集中治療室(Intensive Care Unit,以下ICU)や救命救急部門(Emergency and Accidental Department,以下ED),心臓集中治療室(Coronary Care Unit,以下CCU)等で臨床経験を積んだ臨床の看護師が中心となり発展してきたと考えられる。2004年9月には日本クリティカルケア看護学会が発足し,今後はクリティカルケア看護領域の学術的な発展が期待されるところである。
さて,本稿は,クリティカルケア看護領域の海外文献の動向を概観することを目的とした。ここでは,クリティカルケア看護領域に関連した海外雑誌にみる動向をまず取り上げる。次に,クリティカルケア看護領域における文献検索から得られた結果を紹介する。そのうえで,この領域における主要な研究を,筆者の興味に引き寄せて,看護師の臨床的意思決定に関する研究と医師-看護師関係に関する研究の2つのテーマに絞って文献レビューした結果を取り上げる。
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