スコープ
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチの「結果図」作成のヒント
宮坂 友美
1,2
1医療法人社団ナグモ会ナグモクリニック東京
2有限責任中間法人日本医療コーディネーター協会
pp.429-433
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100033
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結果図を描くということ
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下,M-GTAとする)を使って研究をする時に,必ず作成しなくてはならないものが「結果図」です。「結果図」は,「データから概念へ,概念からカテゴリーへと包括的にまとめられてきた作業をひとつに収束させ」,「現象としてのなんらかの動きが明らかになってきているかどうかに注意を払い,ていねいに検討し,図に描いてみる」ことで,最終的な「理論的サンプリング」(木下,2003,pp.218─219)というべき作業の集大成です。この結果図を描くということは,分析やまとめが最終段階に入っているという証拠である一方,どのように動きを表現するべきかと頭を抱えて二進も三進もいかなくなってしまうということに陥りやすいのが実際のところではないでしょうか。
そこで,私が作成した結果図の変遷を提示し,どのようなプロセスを経て最終的な結果図までたどり着いたのかを振り返りたいと思います。現在M-GTAの研究に取り組んでいる方,今後取り組もうと思っている方の結果図作成のヒントになれば幸いです。
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