焦点 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチをめぐって
宮坂論文・柴論文での議論を振り返って
萱間 真美
1
,
グレッグ 美鈴
2
1聖路加看護大学
2岐阜県立看護大学看護研究センター
pp.423-427
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100032
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本焦点の意図と問題提起
萱間:本号焦点で意図したのは,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下,M-GTAとする)は類似する方法論と比較して特徴的なところは何か,限界はどこかといった相対化の作業を,実際の論文を通じて考えてみたいということです。最近注目が高まっているM-GTAについて,看護領域での活用にあたって考察を深めておきたい点を,M-GTAを用いた論文をさまざまな方向から読むことによって整理したいと考えたからです。
この企画で取り上げる2本の論文の査読において,優れた点が位置づけられているばかりでなく疑問に感じた点の指摘もオープンにされています。まず問いかけたいのは,なぜこれらの論文がM-GTAを用いて書かれたのかという点です。
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