連載 日本の「助産師職」のルーツを究める旅をご一緒に 産科医・楠田謙藏氏による産婆支援の足跡を追って・4
産婆を「産科医の助手」に変えた『朱氏産婆論』
吉村 典子
pp.462-469
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202049
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「産婆職のルーツ」となった日本初の公的産婆養成教科書とは
今回は,日本初の公的産婆養成教科書である『朱氏産婆論』の目次(表1466ページに掲載)とともに,『朱氏産婆論』に関する代表的論文である,高橋みや子著「朱氏産婆論の翻訳と府県への寄贈」1)と,月澤美代子著「明治初期日本における認定産婆教育の導入」2)の2論文を取り上げ,『朱氏産婆論』の内容がどのようなものであったのか,さらに,産婆をどのように教育したのかを考察したい。
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