連載 経験から学ぶ助産ケア・7【最終回】
妊娠前からの腰痛が産後4カ月に悪化した原因は…?
濱嵜 真由美
1
,
間中 伴子
2
1宮崎県立看護大学
2東京純心大学
pp.450-454
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202047
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Hさん,30歳,初産。身長160cm,非妊時体重72kg。
手術室看護師として勤務していたが,妊娠悪阻のため退職。もともと腰痛があった。
挙児希望にて産婦人科へ通院し,不妊治療にて今回の妊娠が成立。重症妊娠悪阻のため入院治療中に14週0日時64.4kg(−7.6kg)まで減少。退院後,妊娠悪阻で自宅安静中に仕事を退職した。総合病院の看護師をしている夫(32歳)と2人暮らしだったが,夫も2交代勤務で夜間に家を空けることが多かったため,夜間の陣痛発来に備えて妊娠36週から実家に里帰りしている。
妊娠前よりあった腰痛が,妊娠経過と共に腹部の増大やホルモンの影響により悪化し,妊娠36週頃には右下肢にしびれが見られるようになった。
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