連載 宝物,教えてください・69
助産学生時代の実習記録
白石 三恵
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1大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻 生命育成看護科学講座
pp.809
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201914
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助産に関わる思い出のもの,それは私が助産学生だった頃の実習記録です(写真の個人情報は消してあります)。病院で勤務し学生指導に関わるようになった時,大学院に進むことを決めた時,教員になることを決めた時,勤務先が変わる時など,節目節目に見返しては,産婦さんに十分な関わりができなかった自分や,実習で指導いただいた内容,助産師を志した頃の気持ちを思い出しています。その時々で見る視点が変わるので,いつ見返しても発見があります。
出生直前に児心音が低下し,頭が真っ白になった1例目。本当に何もできず,助産師になれる気が全くしませんでした。妊産婦さんや指導助産師さんと関わる中で,分娩に携わることの責任の重さを痛感し,それまでの知識不足を埋めるために必死に勉強したことを覚えています。
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