連載 医療コミュニケーションことはじめ・11
模擬患者:医療コミュニケーション学習における役割とその育成について
中野 重行
1
1大分大学
キーワード:
「模擬患者」の種類と選び方
,
医療コミュニケーションの学習目的と模擬患者の意義
,
模擬患者からのフィードバックで「気づき」を得る
,
「ダブルメッセージ」を防ぐ
,
「標準模擬患者」と「自由模擬患者」
Keyword:
「模擬患者」の種類と選び方
,
医療コミュニケーションの学習目的と模擬患者の意義
,
模擬患者からのフィードバックで「気づき」を得る
,
「ダブルメッセージ」を防ぐ
,
「標準模擬患者」と「自由模擬患者」
pp.472-475
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201824
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医療者にとってコミュニケーションスキルは,身につけなければならない基本的な能力の一つです。患者とよいコミュニケーションがとれると,良好な患者−医療者関係が築かれるため,診療の質だけでなく,患者の満足度が高まり,治療意欲が向上します。患者の有する医学的に正しい知識が増え,医療者の治療方針をよく理解したうえでそれを守ることのできる患者が増えることにもつながります。
よいコミュニケーションがとれると,医療者の治療方針と患者の希望とが共有されることになり,いろいろな慢性疾患のコントロールができるようになります。望ましくない患者の行動は減少し,患者からのクレームも減少します。従って,医療者側の満足度の向上にもつながります。
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