連載 医療コミュニケーションことはじめ・3
患者に寄り添うとはどういうことか
中野 重行
1
1大分大学
キーワード:
患者の心に寄り添うとは
,
「知」「情」「意」の理解
,
患者のありのままの受容
,
患者に応じて「個別化」して接する
Keyword:
患者の心に寄り添うとは
,
「知」「情」「意」の理解
,
患者のありのままの受容
,
患者に応じて「個別化」して接する
pp.766-769
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201644
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人は,最初に会った時に,「相手が自分の味方なのか,敵なのか」を鋭く判断しています。生きていくために必要だからです。敵とまでは言えなくとも,自分にとって信頼してよいかどうかには,敏感なものです。医療機関を受診する患者は,病気を患い,不安を抱いていることが多いため,健康な人以上に,自分が診てもらっている医療者が,自分にとって信頼できるかどうかを,敏感に感じ取っているものです。
そこで,患者との初対面の時から,相手に落ち着いた笑顔を向け,目線を合わせて,ペースを合わせながら,「私はあなたの味方ですよ」というメッセージを送ることが重要になってきます。これが「医療コミュニケーション」のスタートなのです。
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