特集 妊娠糖尿病 妊娠期から始める女性の健康支援
扉
pp.239
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201501
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近年,妊娠糖尿病妊婦が増加しています。妊娠糖尿病の既往女性のその後の2型糖尿病発症は,そうでなかった女性の7.43倍と高率です。しかしながら,妊娠糖尿病女性への支援は,いまだ十分なものとは言えません。妊娠期から糖代謝異常のリスクに対して適切な支援を行うことは,女性の一生涯の健康を支援する上でも重要です。そうした中,2020年4月,妊娠中のみを対象としていた「在宅妊娠糖尿病患者指導管理料」が産後に拡大されることになりました。助産師が関わる領域での保険収載として,これは大きな出来事と言えるでしょう。
本特集では,ケースを用いて妊娠糖尿病妊婦に何が起こっているのかを解説すると共に,周産期の糖代謝異常についての基礎知識,および糖尿病の最新知見を改めて押さえて,妊産褥婦それぞれの個別性を捉えた,母児双方へのより良い支援を考えます。
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