連載 現場が変わる! チームに働きかける母性看護CNSの実践・9
点滴治療中止を訴えてきた切迫早産妊婦に関わる倫理調整
八巻 和子
1
1独立行政法人国立病院機構 甲府病院
pp.784-790
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201358
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はじめに
「いつもと違う」違和感,「それでいいのだろうか」とジレンマを感じるとき,そこには価値判断があり,倫理的問題があると言われている。日々の実践でその問題に気付き,話し合いの俎上に載せ,対象者やメンバー同士の価値観,考えを出し合った上で,解決策を見出す,そういった話し合いをする雰囲気や組織文化は,所属組織,看護単位,あるいはチームにあるだろうか。母性看護専門看護師(以下,CNS)として切迫早産の点滴治療中止を訴えた妊婦へのケアを行った事例を提示し,チームとしての倫理的問題への対応について考えていきたい。
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