特集 習慣化されたケアをエビデンスから検証する
分娩進行中にお湯につかることや水中出産はどんな効果があるの?
大田 康江
1
1順天堂大学大学院医療看護学研究科
pp.952-954
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201152
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Research Question
分娩進行中と分娩時にお湯につかることや水中出産は,母児に効果があるのか,ないのか。
Answer
コクランのシステマティックレビューでは,水中で分娩期を過ごすことは硬膜外麻酔の使用を減らす可能性があるとしている。また水中で分娩を行なうこと(水中出産)により,分娩方法や重度の会陰裂傷の発生には影響はなかったとしている。しかし,水中で分娩期を過ごすことにより,女性や新生児の有害なアウトカムの発生を増加させるかどうかについてのエビデンスを導くには至らなかったとしている。研究の質はさまざまであり,効果の確実性は得られていない。
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