特集 習慣化されたケアをエビデンスから検証する
遅延結紮ではなく早期結紮がよいの?
篠原 枝里子
1
1東京医療保健大学東が丘・立川看護学部
pp.955-957
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201153
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Research Question
新生児の臍帯遅延結紮は早期結紮に比べて,乳児の貧血を改善するのか,させないのか。
Answer
分娩直後の臍帯結紮を早期に行なった場合,遅延して行なった場合と比べて,3〜6か月児の鉄欠乏症を増やす可能性がある。そのため,乳児の鉄欠乏性貧血予防の観点から,臍帯結紮のタイミングを遅らせることが推奨される。しかし,黄疸による光線療法を受ける必要が生じる児を増加させる可能性もあり,黄疸のハイリスク児ではリスクを検討する必要があると考えられる。
母体への影響に関しては,どちらのタイミングであっても差がないと考えられる。
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