特集 主体的な出産
水中出産を体験して
佐藤 拓代
1,2
1元:大阪府立母子保健総合医療センター
2現:結核予防会大阪府支部
pp.399-403
発行日 1987年5月25日
Published Date 1987/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207132
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はじめに
私は新生児医療に関心を持つ医者である。大学卒業後小児科2年,産婦人科2年半,新生児科2年,小児科,胎盤病理1年と,周産期をめぐって研修してきた私にとり,受胎から妊娠,分娩,子育ては一冊の本をひもとくごとく,非常に胸のときめく過程である。
私の妊娠分娩歴は4経妊2経産であり,第1子(女児)を高齢出産後2回流産して,第2子を1986年10月3日水中出産した。第1子は,その頃勤務していた大阪府立母子保健総合医療センターで久靖男先生に取り上げていただいた。できるだけ自然に産んでみたいという希望は持っていたが,それほど強い要求ではなく,結局高位破水のためプロスタルモン錠を内服し,会陰の伸展がやや悪いため会陰切開をしてもらった。
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