連載 私たちの仕事場・13
松田母子クリニック
pp.83-86
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200688
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ハイリスクとローリスク,ケアの両立を目指して
松田母子クリニック(以下,当院)は,埼玉県の南西部,東京のベッドタウンである所沢市にあります。ハイリスクには手厚いケアを,ローリスクにはより高い安全をという思いで,2011年4月に開院した19床のクリニックです。骨盤位外回転術,帝王切開後経腟分娩(VBAC),双胎児経腟分娩(DD双胎のみ),自己血貯血,無痛分娩といったニーズに応えています。濃厚赤血球と新鮮凍結血漿を常備し,分娩時の緊急輸血にも備えています。一方で,家族立ち会い分娩(帝王切開も夫は立ち会い可),フリースタイル分娩,早期母児接触などにも力を入れています。妊婦さんとご家族にとって,お産がかけがえのない記憶となるようにと願いながら働いています。
ハイリスクとローリスクのケアを両立させるためには,設備はもちろんですが,スタッフ1人ひとりの技術と人間性が大きく求められます。当院は子育て中のスタッフも多いのですが,看護職員全員が新生児蘇生法(NCPR)専門コースの資格を取得し,毎月勉強会を開催して自己研鑽に努めています。
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