レポート
—【講演】—女性と健康—継続的な開発の鍵となるもの
アフアフ・I・メレイス
1
,
岩國 亜紀子
2
,
山本 あい子
2,3
,
槻木 直子
2
1米国ペンシルベニア大学看護学部
2兵庫県立大学地域ケア開発研究所周産期ケア研究センター
3兵庫県立大学地域ケア開発研究所
pp.140-149
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200702
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
【解説】
兵庫県立大学地域ケア開発研究所(以下,当研究所)は,「社会のニーズに応え,地域の特性に合わせた看護ケアシステム等の構築・開発への研究を進めるとともに,その成果を広く社会に提案し,人々のいのちと暮らしをサポートすること」を目的として,2004年12月に日本初の看護学に関する実践研究拠点として開設された。その後,2007年5月に「災害と健康危機管理に関するWHO看護協力センター」として,日本政府とWHOとの間で認証がなされた。当初は地域ケア実践研究部門(まちの保健室)と広域ケア開発研究部門(災害看護と国際地域看護)の2部門からなっていたが,2015年7月1日に周産期ケア研究センター(以下,当研究センター)が加わり,3部門となって活動を続けている。
周産期ケア研究センターは,兵庫県立尼崎総合医療センターと当研究所の連携のもとに運営されている。医療機関と教育・研究機関の2機関の連携のもとにこのようなセンターが運営されることは,日本はもとより世界的にも初の試みである。当研究センターの目的は,研究を通して科学的根拠をつくり出し,それらに基づき看護・助産ケア方法の開発を行なうこと,また質の高いケアを提供できる看護職等の育成を行なうことであり,これらを通して,安全・安心な妊娠・出産・育児を支援する看護モデルの構築・情報発信を行なおうとしている。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.