病院めぐり
天和会松田病院外科
松田 忠和
pp.777
発行日 1999年6月20日
Published Date 1999/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905295
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当院は古都,岡山県倉敷市の美観地区と最近完成したチボリ公園の中間に位置し,JR倉敷駅より徒歩5分の利便の地にありながら,街中とは思えぬ閑静な環境にあります.昭和30年12月に院長松田和雄が,岡山市の榊原病院(当時故榊原亨院長先生,現心臓病センター榊原病院)より外科松田病院として当地で開設し,その後増改築を繰り返し164床となり,さらに昭和62年に全面新築を行い現在に至っております.当院の法人名「天和」は故榊原亨先生より贈られた言葉で,人事を尽くして天命を待ち,職員全員がお互い和して病気に立ち向かいなさいという意味で,院内各部署に院是として掲示されています.
現在の診療科は,外科,内科,整形外科,脳神経外科,泌尿器科,麻酔科の外科系主体で,外科(消化器外科)は病床数50〜60床で運営しております.当倉敷市は人口43万人ほどの地方都市に,倉敷中央病院,川崎医科大学付属病院という1,000床以上の巨大施設が2か所,200〜300床の中規模施設が5か所あり現在の厳しい医療情勢の下,医療施設の激甚な競争地域でもあり,当院のような小規模病院が生き残るためには,ある意味での専門化が必要と考えられます.そのため,昭和60年消化器外科部長として松田が就任以降,肝胆膵疾患の診断から手術,さらには終末期医療までを中核に据えて一貫した診療を行うという特色を出しております.
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