連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・11
和歌山県立高等看護学院 助産学科
pp.958-961
発行日 2015年11月25日
Published Date 2015/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200355
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県立の助産師養成所として奮闘中
和歌山県で助産師を養成している和歌山県立高等看護学院(以下,当学院)助産学科を紹介します。当学院は,看護学科一部(全日制,3年課程),看護学科二部(昼間定時制,2年課程),助産学科(全日制,1年課程)の3課程をもつ総合学園として看護職の養成を行なっています。和歌山県内の助産師養成機関は,県立医科大学専攻科と当学院助産学科の2施設のみです。定員は15名と少数ながら県内の助産師需要に対応するため,県立の養成所としての使命をもって運営を行なっています。
当学院がある紀の川市は和歌山県の北部にあり,東には世界遺産で有名な高野山(2015年には開創1200年を迎えました),北には大阪府との県境である和泉葛城山,南には一級河川の紀の川があります。春には周囲に広がる桃畑の桃が満開になり,6月にはホタルが飛び交う風光明媚な地です。また,1804(文化元)年に世界初の全身麻酔による乳がん摘出手術に成功した医聖華岡青洲生誕の地である「青洲の里」があり,当学院はその敷地に隣接しています。毎年秋には華岡青洲の偉業を称え,青洲まつりが行なわれます。本格的な時代衣装を身にまとって練り歩く時代行列に,当学院の学生たちもボランティアとして地域の方々とともに参加しています。
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