特集 全寮制度を再検討する—通学制実施の中から
—鳥取県立高等看護学院—教育方針にも一考が必要
下田 幸子
1
1鳥取県立高等看護学院
pp.7-10
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908780
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はじめに
私どもの学院が通学制を実施したのはわずか1年数カ月前のことであるが,このことは単に新しい制度を作り出したというだけの問題にとどまらず,その後の教育方針に多くの影響を与えたのである。また学生にとっても,自治意識の高揚と,自己の責任の認識をよぎなくするという意義ある制度となった。
しかし,ここで通学制に対する絶対的評価をくだすことはできないと考えるので,現段階における当学院の通学制を分析,検討するとともに,これに最も関係深いと思われる学生寮自治の問題をあわせて述べてみたい。
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