連載 周産期の生命倫理をめぐる旅 あたたかい心を求めて・18
生殖医療をめぐる倫理的問題(Ⅴ)
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学
pp.546-549
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102837
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生命倫理の基礎 その7:親子とは家族とは
ARTをめぐる倫理を論じるうえで,親子とは,さらに家族とは,という私たちの社会の基本的価値観に従来とは異なった大きな変化が起こっており,女性の「子どもを産みたい」という希望を単に叶えるのが正しい医療の進歩ではなく,ARTがもたらす,生まれてくる子どもと社会におよぼす影響を考えなければならない。
それらの問題のなかで,生まれくる子どもの福祉の観点から,かつて私生児と呼ばれた婚外子(非嫡出子)と,性同一性障害をもつ両親がARTによって出産する児,を取り上げる。
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