連載 裁判例から読み解き,臨床に活かす ゆりかご法律相談・1【新連載】
助産師の分娩監視義務について
友納 理緒
1
1土肥法律事務所
pp.48-53
発行日 2014年1月25日
Published Date 2014/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102688
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はじめに
連載開始のご挨拶
みなさん,はじめまして。私は,看護師出身の弁護士です。「なぜ看護師が弁護士に?」と疑問に思われるかもしれませんが,私はごく単純なきっかけで弁護士を志しました。それは,看護学生のときに,偶然医療訴訟のニュースを見かけ,ふと,「裁判で看護を理解し,看護師の味方になってくれる人はいるのかな?」と疑問に思ったのです。そこで「看護師の力になれる弁護士になりたい」と思い,法律の勉強を始めました。弁護士になってからは,看護師のみなさんから,さまざまな法律問題のご質問をいただきます。それに対し,私は,法律や裁判例などをもとにお答えします。過去の裁判例をみると,「看護師がどのような場合に,どのような責任を負うことになるか」を知ることができるからです。
そこで,この連載では,毎回のテーマごとにいくつかの裁判例をご紹介し,「そこから何を読みとることができるか」を考えることにします。みなさんのなかには「医療訴訟への漠然とした不安」をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。この連載が少しでもその不安を解消するものになればいいなと思っています。
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