連載 NYのバースセンターから・1【新連載】
甘く見ていた!NY留学
宍戸 あき
pp.47
発行日 2014年1月25日
Published Date 2014/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102687
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私の人生において大きな後悔が3つある。もちろんどれも結果的には素晴らしい,宝物のような経験となったが,取り組んでいる途中では「甘く考えすぎていたな,やめておけばよかった」と何度となく後悔した。1つ目は大学時代にやり始めたラグビー,2つ目は2004年に参加した宮古島100kmマラソン,そして3つ目はアメリカ留学だ。私は2013年からアメリカで新人助産師として働き始めたばかりなので,まだこの経験は自分にとって完結したものではないが,ここまで来るのに山あり谷ありだった。
留学を何となく思い描き始めたのは,おそらく大学卒業間近だったと思う。当時,東京にある日本赤十字看護大学で学んでいた私は,大学や実習先でたくさんの刺激的な人々と出会った。国内外でさまざまな活動をする助産師や,その他の職種の人々。その後就職し,向上心の高い同僚助産師とともに働くうちに,私も自分の得意分野を身につけなければいけないと強く思った。またお産する女性たちから自然分娩の素晴らしさを学び,それを科学的に実証できるエビデンスを見つけたいとも思うようになった。
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