連載 スキルアップのための症例検討 問題発生時に助産師はどう対応するか・7
予定日超過
進 純郎
1
,
高木 愛子
2
1聖路加看護大学臨床
2愛賛会浜田病院
pp.908-911
発行日 2009年10月25日
Published Date 2009/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101529
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症 例
32歳,初産婦。既往歴,家族歴に異常なし,妊娠9週にCRLを測定し予定日を算出している。身長156cm,体重58kg,妊娠36週2日の定期健診時血圧120/68,尿蛋白(-),尿糖(-),子宮底長34cm,妊娠経過は順調で,胎児発育にも異常は認めなかった。
妊娠40週2日に至るも分娩開始の徴候は認めず。NSTはリアクティブ,AFIは10cmであった。推定体重3120g,内診所見では分泌物は白色粘性で,子宮口1.5cm開大,展退30%,子宮頸管は硬く後方に存在し,ステーション-2であった。
1週間後の妊娠41週2日,自然陣痛発来なし。NSTはリアクティブ,AFIは6cm。内診所見では子宮口1.5cm開大,展退50%,子宮頸管は硬く後方に存在,ステーション-1,分泌物は薄茶色で少量であった。子宮収縮は1時間に3回程度感じるとのことであった。
産婦からは自然な陣痛発来を待ちたいとの希望があるが,担当医は分娩予定日を超過すると胎児罹病率や死亡率が高まるので,妊娠41週を過ぎたら分娩誘発をしたほうが安全であるとの説明がなされた。
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